【国家資格キャリアコンサルタント】 試験概要 受験団体の違い

国家資格キャリアコンサルタント試験概要

試験
区分
学科 実技
論述 面接
出題形式 四肢択一の
マークシート
記述式回答
(事例記録を読み、設問に解答する)
ロールプレイ
(受験者がキャリアコンサルタント役となり、キャリアコンサルティングを行う)
ロールプレイは実際のキャリアコンサルティング場面を想定して、
面談開始から最初の15分という設定で行います。
ロールプレイでは、キャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や
姿勢(身だしなみを含む)で、相談者との関係を築き、問題を捉え、面談を通じて
相談者が自分に気づき、成長するような応答、プロセスを心がけてください。

口頭試問
(自らのキャリアコンサルティングについて試験官からの質問に答える)
問 題 数 50問 1ケース 1ケース
試験時間 100分 50分 20分
(ロールプレイ15分、口頭試問5分)
合格基準 100点満点
(2点×50問)で
70点以上の得点

150点満点で90点以上の得点

【JCDA】

*但し、論述は配点の40%以上の得点、かつ面接は評価区分「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」ごとに満点の40%以上の得点が必要

【協議会】
*但し、論述は配点の40%以上の得点、かつ面接は評価区分「態度」「展開」「自己評価」ごとに満点の40%以上の得点が必要

受験手数料 8,900円 29,900円

 ※詳細は、下記各団体のHP参照

特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(通称:JCDA)

特定非営利活動法人 キャリアコンサルティング協議会(通称:キャリ協、協議会)

 

■国家資格キャリアコンサルタントのポイント

この試験のポイントをいくつか考えてみたいと思います

・試験は、学科と論述、そして面接がある

・学科と論述は、同一日の午前と午後で行われる

・面接は、学科の翌週または翌々週に実施

・そして簿記検定等と同じく、相対値試験ではなく、絶対値試験となる

 つまり全員合格する場合もあれば、全員落ちる場合もある試験

 

■試験団体の違い

・JCDAは、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)の認定団体であった。どちらかといえば、カウンセラーよりで傾聴を重視して、クライエントの自己理解を支援する

・キャリ協は、JCDAより後に作られた団体で、どちらかといえば、コンサルティングを重視している。

・上記の違いは、試験の内容にも反映されており、論述ではキャリ協はクライエントへの提案までを視野に入れている。

・面接のクライエントの役にも違いがあるらしく、JCDAは傾聴を重視するため、よくしゃべるクライエントという設定になっているとの事(経験者談)

・試験日、今回第10回を受験予定だが、試験が1週間異なる。

 JCDA12/1,2 キャリ協12/8,9となっている。

 単純に同じ問題がでれば、より時間のあるキャリ協が有利となるが、問題が異なるので、有利不利はないかと思われる。

 

■ではどちらの試験団体にするべきか?

・傾聴を重視するカウンセラーよりであるなら、JCDA

・システマチック・アプローチの目標設定までも視野に入れるカウンセラーであれば、キャリ協となるであろう。また、キャリ協のクライエントはそんなにしゃべる設定ではないらしい。

・私のように受験資格を得るためにスクールに行っている場合は、そのスクールがどちらの試験に対応しているのかを入学前に確認すべきであろう。たとえば、CDA試験時代からスクールを開講していた、日本マンパワーは、JCDA対応。法律系資格で有名なLECは、キャリ協にのみ対応しているらしい。当然ながら両方に対応しているスクールも存在する。

・両方に対応しているスクールの場合、

①論述と面接が自分としては、どちらに合っているか

②先生がどちらよりの先生であるか

③日程としては、どちらが合っているか

④合格後の研修や集まりも考慮

上記、4点で決めるべきであろう。

 

さて、みなさんはどちらの受験団体にしますか?

ではまた。